5年程前でしょうか...

結構当時は仕事大好き人間で、昼夜問わずに働いていました。

で、プライベートも充実させたい!と欲をかいて、

夜勤が終わったあと、そのまま睡眠を取らずショッピングに行くというような、

無謀ともいえる遊び方をしていました。

ちょっと、性格的に浮き沈みの激しかったのもあり、退勤後の開放感がたまらなかったんだと思います。

そして、やはりあの日もひとりヨロヨロと街を彷徨っていました。

その日は、別にとっても元気!みたいな日ではなくて、同僚と仕事の後に24時間営業の居酒屋で呑んだ帰りでした。とはいえ、昼ですが...。

同僚と別れ、あとはもう帰って寝るのみ!しかし。

なんか、電車に乗る前にどうしてもハーブティーが飲みたい...。お酒が軽く残っていると、普段と違う発想が降りてくるものでした。ハーブティー。迷いもせずにお店に向かい歩いていました。

そうして、目的地のカフェに到着しそうだったその瞬間、

「すみませんっ、ちょっと、エステとか受けて見ませんか?」

キラキラした声と、キラキラした笑顔に、ハーブティーなんていう馴染みのないワードは一瞬にして打ち砕かれた。

「エステ...。」

ものすごく、キョトンとして間抜けだった。私。

しかし彼女は続ける。

「はいっ、そうです。近くにお店があるんですけど、いまモニターさんを募集してて。なんていうか、別に全然変な勧誘とかじゃなくって(笑)わかりやすくいいますと、今日だけ練習台になって頂きたいんですっ。もちろん、そんな感じなのでお金は一切頂きませんし!」

わかりやすい所しか、もはや私は処理できなかった。

で、のこのことついて行ってみた。

お店に着くと、彼女はまた外へ戻って行った。はあ。しかし、いたってキレイな店内。カフェのようなテーブルでお茶を出してもらった。

そして、綺麗なお姉さんがやってきた。なんでも、私を担当してくれる方だそう。

フェイシャルか、ボディーを選べるといわれ、そこは迷わずフェイシャルにした。

オール明け、どころの話ではないので。

そして、施術。気持ちいい。グウ。

きっとそんな勢いで、寝落ちした。当たり前。

でも45分くらいマッサージしてくれたようで、眠いながらもだいぶスッキリ!

ありがとうございました。と告げた。

そして着替えると、またお茶を出していただいた。

担当してくれたお姉さんが笑顔で去って行く。

そして、なんだかキャラの違うお姉さんがやってきた。

だいぶ、しゃべり倒すタイプ。次から次に美容の話。化粧品の話。世間話。思い出話。アメとムチ。

寝ぼけた私の脳みそが洗脳状態になるほど、お姉さんの言葉のラッシュは激しかった。

いつの間に、私の目の前には30万のコースの契約書が置かれていた。いつ置かれたのか 。

なんでも、ここに私の名前を書いて拇印を押せば、半年間ここに通えるらしい。

いやいやいや。

危ないところまでいってしまったけど、ちょうど時計がキリのいい時間だったこともあり、もう帰らなきゃ!と焦り、無理矢理脱出。

たしかにいい化粧品を使い、気持ちいいマッサージをしてくれるんだろうけど、半年、あれで続くのか、とかあとあと考えてしまった。契約しなかったからどちらでもいいけど。

とにかく、タダより高いものはないし、正気でない状態の人間にはロクな話が来ない。

学ばせていただいた。そしてよく寝た!

ありがとうございました。


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